『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』を観て――ピッコロが主役なのが嬉しい

※この記事には『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』のネタバレが含まれます。

ヒーロー好きのヘドを利用するレッドリボン軍

今回面白いと思ったのが、レッドリボン軍がヘドを仲間に引き込むために、「レッドリボン軍は正義の側で、悟空たちは悪の側の人間だ」と吹き込むところです。

ヘドはもともとヒーローに憧れているので、その気持ちを利用して協力させるわけですね。

しかも、完全な嘘というわけではなく、サイヤ人やナメック星人が実際に存在していたりする。

嘘の中に本当のことを混ぜているのが、詐欺師のやり方っぽくて面白いなと思いました。

ピッコロがすっかり現代社会に馴染んでいる

今回、ピッコロを見ていて面白かったのが、スマートフォンを使ったり、パンを幼稚園まで迎えに行ったりしているところです。

昔のピッコロって、どちらかというと人里離れたところで暮らしているようなキャラクターでした。

それが今では普通にスマホを使い、幼稚園にも迎えに行く。

こういうところを見ると、ピッコロも随分と社会に馴染んだんだなと感じます。

そして今回は、そんなピッコロが主役として大活躍します。

これまでピッコロがここまで主役として活躍する話はあまりなかったので、ピッコロ好きとしてはかなり嬉しい映画でした。

敵側なのにピッコロを心配する隊員たち

レッドリボン軍に潜入しているとき、ピッコロのことを敵側の隊員たちが心配しているのも面白かったです。

「敵側の人間なのにめっちゃ良い人だな」と思いました。

こういうところも、今回の映画ではちょっと笑ってしまったポイントです。

ヘドは「いい奴ではないけど悪い奴でもない」

ピッコロがヘドについて言う、**「いい奴ではないけど悪い奴ではない」**という評価が、かなりしっくりきました。

もちろんヘドには残酷なところがあります。

自分をいじめていた相手を、誰にも知られないように殺そうとするような危うさもありますし、レッドリボン軍の計画に薄々気づきながらも、研究費が欲しいから自分の科学を利用させています。

ただ、だからといって完全な悪人でもありません。

パンを誘拐することには抵抗していますし、ヘドが作ったガンマ1号・2号も、パンが銃で襲われそうになったときには助けています。

そして最終的には、地球にとって危険な存在になったセルマックスと戦う側に回ります。

ヘドは本当にヒーローが好きで、その憧れからガンマたちを作っていたんだろうなと思いました。

ヘド、親族と似なさすぎる笑

ヘドを見ていて、もう一つ気になったのが見た目です。

ゲロ、ボミ、そしてゲボの姿を知っていると、どうしてここからヘドが生まれるんだろうと思うくらい、全然似ていません笑

目の形も顔の輪郭も髪質も、あまり共通点を感じません。

「血縁関係があります」と言われなかったら、僕なら普通に疑ってしまいそうです笑。

魔貫光殺砲で決着するのが良い

最後の決着もかなり好きです。

悟飯が使うのが、師匠であるピッコロの代表的な技でもある魔貫光殺砲なのが良いですね。

しかも、セルマックスの弱点である頭を狙うことを考えると、他の気功波よりも細い魔貫光殺砲は相性が良さそうです。

ピッコロがセルマックスを押さえているので、広範囲に攻撃する技よりも、細い攻撃のほうがピッコロに当たる危険も少なそうです。

ピッコロと悟飯の関係を考えても、今回の映画の最後に使う技としてかなり合っていると思いました。

まあ、あんな細い技をあの状況で当てるの、めちゃくちゃ難しそうですけど笑。

悟空やベジータに頼らず世界を救うのが新鮮

今回の映画で新鮮だったのが、悟空やベジータに頼らずに世界を救うところです。

もちろんドラゴンボールの映画でも、悟空やベジータ以外のキャラクターが戦う作品はあります。

例えば『ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだ』などもあります。

なので「悟空やベジータ以外が戦う」ということ自体が初めてではありません。

それでも今回は、ピッコロを中心に物語が進んでいくので、かなり新鮮に感じました。

特に良かったのが、ピッコロが最後まで主戦力として戦っていることです。

ドラゴンボールの映画だと、ピッコロが危機に駆けつけて、一度はみんなを助けるものの、その後すぐにやられてしまう、というパターンが結構あります。

今回はそうではなく、最初から最後までしっかり戦っています。

ピッコロが一時的に活躍するだけではなく、最後まで戦い抜いているのが嬉しかったです。

ただ、ピッコロのパワーアップはドラゴンボールありき?

一方で、今回のピッコロの活躍について少し気になったところもあります。

それが、今回のパワーアップがドラゴンボールありきになっているように感じるところです。

映画一本の中でピッコロを急成長させるのが難しいのは分かりますし、潜在能力を引き出したということなので、ある意味ではピッコロ自身がもともと持っていた力ではあります。

ただ、今回初めて登場したオレンジピッコロは、ピッコロ自身の潜在能力だけで到達したものではなく、神龍に願ったことによる「おまけ」で得たものです。

そのため、「ピッコロが強くなった」というより、「ドラゴンボールがあったから強くなれた」という印象も少し残ってしまいました。

オレンジピッコロのビジュアルはちょっと微妙

そして、個人的にはオレンジピッコロのビジュアルはちょっと微妙に感じました。

逆に悟飯ビーストはかなり格好良かったです。

そのため、もしかするとですが、悟飯ビーストをより格好良く見せるために、オレンジピッコロはあえてスマートで格好いいデザインにはしなかったのかな、とも思いました。

もちろん実際にそういう意図だったのかは分かりません。

ただ、二人の新形態を見比べると、悟飯ビーストのほうが「格好いい!」という印象は強かったです。

ブロリー組の再登場も嬉しい

本筋からするとちょい役ですが、『ドラゴンボール超 ブロリー』に登場したチライたちが再登場するのも嬉しかったです。

特に、チライを気に入って、良いところを見せようとするビルスが微笑ましかったです。

普段のビルスとはまた違った一面が見られるのも面白かったですね。

ピッコロが主役なのが嬉しい

今回の映画で一番良かったと思うのは、やっぱりピッコロが主役として最後まで活躍してくれたことです。

悟空やベジータに頼らず、ピッコロと悟飯を中心に世界を救うという展開は新鮮でした。

特にピッコロは、これまでの映画では「一度ピンチを救って、その後やられる」という扱いになることも多かったので、最後まで主戦力として戦ってくれたのが嬉しかったです。

ピッコロのパワーアップ方法やオレンジピッコロのビジュアルには少し気になるところもありましたが、それでもピッコロがここまで主役として活躍する映画を観られたこと自体は、ピッコロ好きとしてかなり満足できる作品でした。